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ペーパードライバーの女友だちがずっと原付に乗っとった。
若い頃はバイクに乗って、ツーリングもしとったちゅう。

どなたかが、もっとおっきいバイクには乗れへんの?って聞いたら、
「今の生活では、自転車代わりさかいにええの」と答えたちゅう。

その彼女が昨日、颯爽とと自転車に乗っとった。
「あ、ほんまに自転車にならはったんや」そない思って、
銀行で鉢合わせしたときに聞いてみた。

「ホントに自転車になってしもたんや?」って・・・。

そしたら、「そやかて、マンションの駐輪場から消えてしもたんやもん」ちゅう・・・。

ちょっとの間探したけれどわからずじまいなので、
数十年ぶりに自転車をこうてみたんかて。

「また、バイクに乗るよ。お子たちが家を離れたらな。
それまで体力があるかどないか問題やろ。
そやさかい、自転車でガンガン走るのよ」とにこやかにいった。

そないいえば、年齢にふさわしいママチャリではおへんどした。
そのうちヘルメットかぶって早朝走るんやろうか?

かっこええな?。

友やちが「ここは田舎さかいにバイク便なんて、みないわ」といった。

地方都市、それも人口の入れ替わりがあまりありまへん。
要は転勤があらへん、要は大きな企業があらへん。
そういう町に住んでおると、バイク便ちゅう職業があることも実感せえへん生活なんやて。

彼女は都心に住んでおるときに車の免許を取った。
さかいに、教習所でとにもかくにも後ろから走ってくるバイクには
気をつけろと教官にいわれた。

実際に路上を走ってると、
自分の車の脇をすり抜けていくバイク便の奴らにヒヤヒヤどした。
当たり前やけど、サイドミラーでバイクを確認しはるのが習慣にならはった。

横断歩道を渡り終えるとき、赤信号で停車中の車の向う、
要は、人が横断歩道を渡り終えようとするときに
飛び出してくるバイク便かて気をつけるようにならはった。

横断歩道の終いにちょい立ち止まって横を見る。
こらお子たちが生まれてもそない歩くように教えたんかて。

ほやけど、ド田舎に住んでしもたさかい、
そないゆう習慣だけは体が覚えとるけれど、
止まった脇からバイクがでてくることはまずあらへん。

そんたび、ド田舎や・・・、て思うんやて。

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